ぬくもりを感じる力2023年01月12日

[ぬくもり]を感じ取る力
「ぬくもり」は人の心の内にあるやさしさや、思いやり、慈しみ、細やかな気遣いなど、その「ぬくもり」をかんじた時、私たちは幸せを思い、心に清々しさを思う。
 手紙やハガキはパソコンなどを使った活字が多いので手書きの文章のほうが温かみを感じ取ることができる。
この「ぬくもり」はどんなものにも宿る力がある。  
  どんな粗末なプレゼントでも、そこに相手を思う「ぬくもり」を込めると、そのプレゼントがとても大切な宝物になる。人のぬくもりばかりでなく、人の思いが染み込んだ「物」を介して、お互いの思いを感じとつっている。物ばかりでなく、優しい言葉にも、笑顔の中にも、あるいは互いが交わした握手の手の中にも、自分の「ぬくもり」という思いを宿すと、その思いが相手に通じていき、その「ぬくもり」を感じとっていく力を育てていくと、相手を思う気持ちが自ずと養われていくような気がします。
 お寺さんに行くと、玄関の石畳に水が打ってあります。この水を打つというのは、大切なお客様が来る時の最高のおもてなしと言えます。清浄にするわけです。そこにお寺さんの「ぬくもり」を感じ、水を打った石畳にも、ぬくもりの思いが宿る。玄関には赤い毛氈がひいていて、そこのお寺さんが丁寧にお頭を下げて迎えてくれる。赤い毛氈もお客様を迎えるおもてなしなのです。座敷に通されると、床の間に禅僧の書いた軸が掛けてあり、その横には花が活けられている。座布団の上に座るとお菓子と茶托に蓋付のお茶碗でお茶を出してくれる、そんな一つひとつの行為の中に「ぬくもり」を感じながら、お寺さんの接待を受けたことがあります。
 食事の中にも「ぬくもり」を感じます。食卓に出されるものは何でも美味しくいただきますがコンビニのお弁当ももちろん美味しいですが、家で作ってくれる食事は不思議と飽きが来ません。布施は無償のおもいが大切なのですが、無償の思いで作った料理が、またひとを喜ばせる。きっと作ったひとの「ぬくもり」がその料理のなかに入っていて、それを感じ取りながら、いただくのも美味しいと思います。
 「ぬくもり」を感じ取る為には
1、「ぬくもりの」世界があることを知って、その「ぬくもり」に気づくこと
2、この「ぬくもり」の心を自分自身、大切にして生きていこうと思うこと
 心を込めると言う言葉があるように、自分の仕事にも、言葉にも、笑顔にも、優しい思いや良い思いを添える努力をしていくこと
 「ぬくもり」の心を育てていった人が「ぬくもり」を相手に与えることができ、また相手の「ぬくもり」を感じ取って感謝出来る人になれると思う。

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