正月のうんちく2023年01月12日

  お正月の「うんちく」
●門松 
家の門の前などに立てられる一対の松や竹のことで、松飾りとも言い、木のこずえに神が宿ると考えられたことから門松は年神様を家に迎え入れるための、依代「よりしろ。神の霊が寄り付くこと」という意味合いで、神様の目印になるように門前に飾る。
 門松の竹の切口には斜めに切った「そぎ」と真横に切った「寸胴」がある。「そぎ」は徳川家康が始めたといわれています。 家康の唯一の負け戦で知られる「三方が原の戦い」の最中に、新年を迎えてた家康のもとに、武田信玄から「文:ふみ」が届いた。
その「文」には「松枯れて 竹たぐいなき あしたかな」と書かれていた。内容は松は家康「松平」の事でこれが滅んで、竹「武田」が安泰だと。もちろん家康は怒り心頭で「松枯れず 武田首無き あしたかな」と先に送られてきた「文」を利用して、信玄に送り返したそうです。松は枯れずに武田の首は、飛ぶという意味です。それでも怒りは治まらず近くにあった門松の竹を信玄に見立てて、「そぎ」落とした。家康が天下を取り、諸大名が竹をそぎ落としたのを、真似て全国に広がった。
 また、門松を節を含めて、斜めに切ると「切口が笑顔に見える」ため「笑う門には福来る」という意味もある。
 ●松 竹 梅
松 一年中葉を落とさない松は永遠の命を象徴している。「神様が
  宿る」とされている。
竹 2・3年で成長する竹は、真っすぐに育つ様が生命力を表している。嵐や強風にも負けない姿がとても印象的である。
梅 新春に咲き一年の始まりを意味している梅は、実を宿すことから縁起の良いものとされている。
松 竹 梅 の順番には松が平安時代。竹は室町時代。梅は江戸時代とその時代事に、縁起物になったことからである。
●正月飾りの飾る時期
正月飾りの飾る時期は一般的12月13日頃から30日までだが29日は9は「苦」に通じ縁起が悪いとされる。大晦日31日に飾ることは、「一夜飾り」と言われており、新年においでいただく年神様に対し、礼に欠けるとされるので30日までに飾り終えること
●正月飾りを外す日
地域によってまちまちで、年神様が家に滞在している1月7日の松の内まで飾り、その後、はずす、鏡もちについては、正月11日鏡開きの日まで飾る。
●しめ縄
「しめ縄」とは、もともと神域や聖域を表すもの結界の一種とした神道の神祭具、元々は、神社と同様、家にもしめ縄を張り巡らせていたのを簡略化したもの。


●お年玉
現在のお年玉は、お金が主流ですが、元々は、お餅でした。単なるお餅ではなく「魂」を象徴するもので単なるお餅ではなく。「魂」を象徴するもので生きる力、気力だと思って昔は、年の初めに年神様から新年の魂をわけていただく、つまり、毎年、一年分の力を授かると考えられた。新年の神様である「年神様」を家に迎えて、もてなし、見送るための行事です。年神様は、新しい年の幸福や恵みとともに私たちに魂をわけてくださると考えられている。
●鏡餅 
 年神様の依り代なので、家にいらした年神様は、鏡餅に依りつきます。すると鏡餅には年神様の「御魂」(みたま)が宿ります。この鏡餅の餅玉が年神様の「御霊」(みたま)であり、その年の魂となる「年魂」です。そして、年魂を表す餅玉を家長が家族に「御年魂」→「お年玉」として分け与えられました。これが、お年玉のルーツ。玉には、魂という意味がある。この餅玉を食べるための料理が「お雑煮」で餅を食べることで体を魂を取り込むことです。お雑煮には、必ずもちが入っており、お雑煮を食べないと正月を迎えた気がしないという感覚も間違っていない。

昔から「餅」は神様に捧げる神聖な食べ物とされている。
 お祝い事や祭りには欠かせないものである。鏡餅という丸い形
 は「人の魂を模している。」神事の鏡と同じことから、鏡餅と
 呼ばれています。
 「三種の神器」は鏡は「餅」に、オガタマに見立てたものが
 「橙」に、剣には串柿を見立ている。
 大 小二つ重ねた意味は「陰・陽  月・日」を表して、縁
 が良いとされる。

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